――『お金について考えてみた』が教えてくれた、安心して生きるための新しいお金の考え方
「節約もしているし、無駄遣いも減らした。
副業も投資も、できる範囲で頑張っている。
それなのに、なぜかずっとお金の不安が消えない。」
もし、こんな気持ちを抱えたことがあるなら、
それはあなたが怠けているからでも、能力が足りないからでもありません。
本書 『お金について考えてみた』 を読んで、
私ははっきりと気づかされました。
「お金が貯まらない原因は、数字ではなく“感情”にある」
という、少し意外で、でもとても腑に落ちる真実です。
お金を目的にした瞬間、人生は苦しくなる
私たちはいつの間にか、
「お金があれば幸せになれる」
「収入が増えれば不安は消える」
そう信じ込むようになります。
でも本書は、最初にこう釘を刺します。
お金は、人生の目的ではなく手段である。
本来、人生の目的は「幸せに、楽しく生きること」のはずです。
ところが多くの人が、いつの間にか
“幸せになるためのお金”を“追いかける対象”にしてしまう。
その結果どうなるか。
- 嫌な仕事を我慢する
- 心が削れる働き方を続ける
- 本当は欲しくない節約をする
そして最後に残るのは、
「こんなに頑張っているのに、なぜ楽にならないんだろう…」
という虚しさです。
収入が増えても、不安が消えない理由
「あと月3万円あれば楽になる」
「年収が上がれば、きっと安心できる」
そう思ったことはありませんか?
ところが本書では、著者自身の経験を通して、
収入が増えてもお金の不安は消えなかった という現実が語られます。
月収が低かった頃も、
副業で収入が増えた後も、
さらに大きく稼げるようになってからも――
不安は、形を変えて付きまとってきた。
ここで突きつけられるのが、厳しい事実です。
お金の不安の正体は「収入の少なさ」ではない。
時間と健康を削って稼ぐお金は、長続きしない
「残業を増やせばいい」
「副業をもっと頑張ればいい」
そうやって私たちは、
時間や健康を“お金と交換” しがちです。
でも本書では、これをとても危険な取引だと指摘します。
- お金は後から取り戻せる
- でも時間と健康は、絶対に戻らない
人生は意外と短く、
私たちに残された時間は思っているほど多くありません。
限られた時間を、
月数万円のために削り続ける生き方は、
長期的には心も体も壊してしまいます。
そして不思議なことに、
時間がなくなるほど、無駄遣いは増える。
疲れた心を埋めるために、
衝動買いをしてしまうからです。
宝くじに当たっても幸せになれない人が多い理由
本書の中で印象的なのが、
高額な臨時収入を得た人ほど、破綻しやすい という話です。
宝くじ当選者の多くが、
数年以内にお金を失ってしまう。
理由は単純です。
お金の量が増えても、
お金との付き合い方が変わらなければ意味がない。
収入が増えると、
人は「使っていい理由」を無意識に探します。
そして気づけば、
以前よりもお金に追われる生活になっている。
お金の不安は「自信のなさ」の裏返し
本書が最も核心的だと感じたのは、この視点でした。
お金の不安は、無意識の自信のなさから生まれる。
- 他人にどう見られているか
- 価値のある人間だと思われたい
- 劣っていると思われたくない
こうした気持ちを埋めるために、
人はお金を使います。
ブランド品、見栄の消費、無理な自己投資。
それは「自分のため」のようでいて、
実は 他人の目のため に使っているお金です。
その使い方では、
お金が減るだけで、心は満たされません。
「自己投資」という名の落とし穴
最近は「自己投資が大事」とよく言われます。
確かにそれ自体は間違いではありません。
でも本書は、こう警告します。
すべての自己投資が、未来を豊かにするわけではない。
行動しない学び、
身につかない資格、
「受けただけ」で終わる講座。
それは、
成長しない会社の株を買うようなもの。
投資である以上、
「将来どんな価値を受け取るのか」を
必ず考える必要があります。
絶対に節約してはいけない3つの出費
節約が悪いわけではありません。
でも、本書では 削ってはいけない出費 がはっきり示されています。
① 喜び・幸福
心が明るくなる支出は、
人生全体のエネルギーを底上げします。
② 健康
食事・睡眠・体調管理。
ここを削ると、後で必ず高くつきます。
③ 経験と知識
知識と経験は、
誰にも奪われない「安全資産」です。
幸福感が爆上がりする、お金の使い方5ステップ
本書の後半では、
「今の収入のままでも幸福度を上げる方法」が具体的に語られます。
ステップ1:嫌なことをお金で減らす
まずは人生のストレスを減らす。
ステップ2:五感が喜ぶことに使う
触感・香り・音など、小さな心地よさ。
ステップ3:ワクワクする未来の自分に投資する
想像しただけで前向きになる未来。
ステップ4:身近な人のために使う
見返りを求めない、純粋な喜び。
ステップ5:社会のために使う
小さくても「循環」に参加する感覚。
お金の不安が消えると、人生は静かに整い始める
この本を読んで感じたのは、
「お金を増やす本」ではなく、
「安心して生きるための本」 だということでした。
もし今あなたが、
- お金のことを考えるだけで疲れる
- 頑張っているのに報われない
- ずっと我慢している気がする
そんな状態なら、
一度立ち止まって、この本の考え方に触れてみてください。
きっと、
「自分は間違っていなかったんだ」
そう思えるはずです。
👉 お金について考えてみた

