オリバー・バークマン著『不完全主義 限りある人生を上手に過ごす方法』徹底解説
- はじめに──「完璧になったら本当の人生が始まる」と信じていた
- 私を救ったのは「完璧ではなく不完全でいい」という考え方だった
- 私の完璧主義が招いた「最悪の現実」
- それでも私は戻ってきた──YouTubeの「1人のいいね」に救われたから
- 完璧主義があなたを壊す理由(本書より)
- では、どう生きればいいのか?
- 📌「人生は不完璧のまま進む」ことを理解せよ
- 📌「問題ゼロの人生」を待ってはいけない
- 📌未来が予測不能だから人生は面白い
- 📌本当に大事なことは「今」しかできない
- 完璧主義を壊す「3つの行動」
- 私はまだ3点だ。でも0点ではない。
- 不完全主義が私に教えてくれたこと
- たった15分でできる行動
- もしあなたが完璧である必要がないと知ったら?
- 📚本書が必要な人
- 結論──完璧を諦めた瞬間に本当の人生が始まる
- 🔥最後に、私からあなたへ
- 書籍
はじめに──「完璧になったら本当の人生が始まる」と信じていた
私は長い間、人生のスタートラインに立てていませんでした。
うつ病。通院。
外に出ることが怖い。
仕事にもつけない。
社会から取り残されたような感覚。
そんな私が唯一触れられたのは、家の中でできる何かでした。
「ブログを書けば、同じように苦しむ人を助けられるかもしれない」
「YouTubeなら、外に出なくても作品を世に出せる」
それが最初の一歩でした。
しかし、完璧主義は静かに私の首を締めていました。
もっと準備してから
もっと良くなってから
完璧になってから
人生は常に「後回し」でした。
私を救ったのは「完璧ではなく不完全でいい」という考え方だった
40万部突破の『限りある時間の使い方』で知られるオリバー・バークマン。
彼の最新作『不完全主義』は、「完璧主義が人生を壊す」という残酷な真実を突きつけます。
「完璧な状態は永遠に到来しない」
その言葉を読んだ時、私は息を吸えるようになりました。
完璧を待っていたから、ずっと人生が始まらなかったと気づいたからです。
私の完璧主義が招いた「最悪の現実」
私には、一度壊れたブログがあります。
更新が怖くなり、投稿できなくなった時期。
何も投稿しない罪悪感だけが積み重なる数ヶ月後——
サーバーが乗っ取られかけていた。
大量の空メール。
設定も記事も、積み上げた全てを失いました。
「リセットしないと復旧できません」
その一言で、過去すべてが消えました。
泣きました。
悔しくて、情けなくて、しばらくPCに触れられませんでした。
「完璧にしたい」と思って書いた記事は、不完全に壊れて消えたのです。
その日を境に、私は悟りました。
完璧を目指すことほど“人生を破壊する行為”はない。
それでも私は戻ってきた──YouTubeの「1人のいいね」に救われたから
BOOTHに曲を出しても売れない。
SeaArtで作った作品も売れない。
ほとんどの投稿は無反応。
それでも——YouTubeで曲を上げた時、毎回いいねを押してくれるたった1人がいます。
その人の存在は、数字じゃありませんでした。
「聴いてくれる人がいる」という事実でした。
初めて曲が売れた時、私は泣きました。
1000円ほどの利益。
でも、自分の“好き”に価値を感じてくれた人がいることが信じられませんでした。
「不完全なまま出した作品」を、
誰かが好きだと言ってくれた。
この経験は、バークマンの言葉を証明しました。
完璧主義があなたを壊す理由(本書より)
💣 1. 精神疾患のリスクを爆上げする
完璧主義者は、うつ・不安障害の発症リスクが増加します。
特に「他人に完璧な自分を期待されている」という感覚は危険です。
私のうつ病の根っこもここでした。
「できて当然」
「失敗は悪」
「もっと頑張れ」
自分自身が自分を追い詰め続けていました。
💣 2. 先延ばしを永遠に生む
完璧にできないなら着手しない。
だから人生は始まらない。
- もっと稼げたら…
- スキルが身についたら…
- 自信がついたら…
その瞬間は永遠に来ません。
💣 3.「行動の人」ではなく「準備の人」にしてしまう
瞑想アプリ
タスク管理ツール
ノート術
全部揃えたのに——
何も始めない。
準備の先にあるべき“行動”に辿りつけないのです。
では、どう生きればいいのか?
バークマンはたった一つの答えを示します。
不完全なまま生きろ。
完璧ではなく、今。
理想ではなく、現実。
未来ではなく、現在。
📌「人生は不完璧のまま進む」ことを理解せよ
人生はカヤックの激流です。
- 思わぬ障害物
- 予測不能な渦
- 避けられない転覆
完璧な操縦など存在しない。
安全な瞬間を待っていれば、一生岸に立ったまま終わる。
📌「問題ゼロの人生」を待ってはいけない
私はこう思っていました。
「うつが治ったら」
「もっと稼げるようになったら」
「完璧になったら」
でも、人生は常に次の問題を投げてきます。
- 恋愛 → 結婚 → 育児
- 仕事 → 出世 →責任増
- お金 → 税金 →不安
バークマンは言います。
問題付きのまま踊れ。
📌未来が予測不能だから人生は面白い
最初の曲が売れた日の感情。
YouTubeのたった1人のいいね。
BOOTHで0件だった作品。
全部予想できなかった。
だから嬉しい。
だから悔しい。
だから続けられる。
完璧に設計された人生ほど退屈です。
📌本当に大事なことは「今」しかできない
未来は幻想。
存在するのは常に今この瞬間だけ。
15分でいい。
未完成でいい。
まず動け。
バークマンはこう言います。
「不完全な第一歩に価値がある」
完璧主義を壊す「3つの行動」
❶ 質ではなく【量】を目指す
- 1日800文字書く
- 1日1曲のフレーズ
- 1日1投稿
量 → 経験 → 成長 → 質
❷「やることリスト」ではなく「やったことリスト」
- 今日は10分散歩した
- 記事1ページ書いた
- 曲のイントロ作った
自分を肯定する習慣がモチベを作る。
❸ 知的労働は1日3〜4時間で十分
私はうつで燃え尽きました。
一日中作業する必要はありません。
集中する時間だけ本気。
残りは休息でいい。
私はまだ3点だ。でも0点ではない。
私は自分を「3/10点」と評価しています。
売上もほとんどない。
ブログは伸びない。
SeaArt作品は1つも売れない。
でも——
- YouTubeに曲をアップした
- BOOTHに商品を置いた
- この記事を書いている
行動した分、私は生きている。
0点は「何もしていない人」だ。
私は0ではない。
だから3点でいい。
不完全主義が私に教えてくれたこと
未来は行動の先にしか現れない。
完璧は人生を奪う。
失敗は痛みではなく燃料だ。
60点でいい。
続ける人が勝つ。
たった15分でできる行動
- 1ページ読書
- 1段落ブログ
- 曲のサビを書き出す
- 10分散歩
- SNSに1投稿
完璧ではなく、動いた自分を褒めろ。
もしあなたが完璧である必要がないと知ったら?
バークマンは最後にこう問います。
「あなたは、何を始めますか?」
私は答え続けています。
YouTubeに曲を載せ、ブログを書き、BOOTHに作品を置く。
たった1人の「いいね」がある限り。
📚本書が必要な人
- 完璧主義で動けない人
- 創作が怖い人
- 失敗を極端に恐れる人
- SNSで比較して苦しい人
- うつで未来が見えない人
- 人生をやり直したい人
結論──完璧を諦めた瞬間に本当の人生が始まる
人生は有限。タスクは無限。
完璧を待つな。
今を生きろ。
不完全なまま前に進め。
人生は“今この瞬間”にしか存在しない。
👇もし今日、一歩踏み出すなら…
📌 15分で良い。
📌 完璧でなくて良い。
📌 あなたを救うのは行動だけだ。
🔥最後に、私からあなたへ
私はまだ成功していません。
でも、あなたと同じように苦しんでいます。
だからこそ言えます。
完璧を手放せ。人生はあなたの弱さから始まる。
書籍

