「安定していれば幸せ」
そう信じているほど、人は静かに“死んでいく”。
太陽の塔で知られる芸術家・岡本太郎。
彼が書いた『自分の中に毒を持て』は生きるとは何か、挑戦とは何かを直球で突き刺してくる一冊だ。
結論はシンプル。
安全な道ではなく、危険な道を選べ。
そこに人生がある。
この記事では起業したい人・副業で生きたい人に向けて、
本書のエッセンスをビジネス視点で解説する。
1. 人生は常に二つの道に分岐する
岡本太郎は、あらゆる選択が次の二つに分かれると言う。
- 見通しのつく安全な道
- 危険で不安だが心が震える道
多くの人は前者を選ぶ。
就職、安定した仕事、世間体。
それらは**批判も失敗もない「死なない道」**だからだ。
しかし、それは生存であって、生命ではない。
心が望む道を安全の名の下に切り捨て、
代わりに“安定した死”を選ぶ。
起業の世界でも同じだ。
本当は自分の商品やサービスを作りたいのに、
「副業は危ない」「失敗したら恥ずかしい」
という理由で何年も会社に縛られる。
その時間の損失こそ、最大のリスクだ。
2. 最大の敵は「他人」ではなく「自分」
挑戦するとき、最初にあなたを止めるのは親でも友人でもない。
自分自身だ。
心理学ではこの状態をコンフォートゾーンと呼ぶ。
- 住み慣れた街
- いつもの通勤ルート
- 同じ職場
- 変わらない毎日
ここは安全だ。
しかし成長も変化も起きない檻でもある。
岡本太郎はこう言い切る。
自分で自分を崖から突き落とせ。
己が最大の味方であり、最大の敵でもある。
この“自己破壊”を乗り越えなければ、
自分でビジネスなど絶対に作れない。
3. 危険な道は「本当に行きたい道」
合理的に考えるなら、誰も危険な道を選ばないはずだ。
成功確率が低く、失敗する可能性が高いのだから。
ではなぜ迷うのか?
危険な道こそ、内側の自分が望んでいる道だからだ。
あなたの心は知っている。
- 本当は作品を売りたい
- 本当は会社を辞めたい
- 本当はオリジナル事業を持ちたい
- 本当は音楽・アートで戦いたい
だからこそ怖い。
恐怖は「そこに本音がある」サインだ。
岡本太郎はこう言う。
結果がまずかろうが関係ない。
むしろまずくいった方が面白い。
ビジネスの世界でも同じだ。
- 初めての販売ページはダサい
- 最初の顧客は1人だけ
- 最初の売上は100円
普通だ。
しかし動いた人だけが次のステージに進む。
4. 目指すべきは「幸せ」ではなく「歓喜」
太郎は“幸せ”を徹底的に嫌う。
幸せ=問題なく、何も起きない温室。
挑戦がないから、心も燃えない。
彼が求めるのは歓喜だ。
うおっ!!と叫びたくなる瞬間
これは安全では生まれない。
- 壁に激突した瞬間
- 恐怖を乗り越えた瞬間
- 本気の挑戦で転倒した瞬間
ビジネスのリリース日、初受注、初レビュー
そういう瞬間に初めて魂が震える。
5. 何事も真剣だから面白い
太郎は46歳からスキーを始め、
頭から雪に突っ込んだとき「嬉しかった」と語る。
理由は、挑戦の只中にいたからだ。
転んだのではない。
地球が僕の前でひっくり返ったのだ。
真剣にぶつかると、失敗すら愛おしい。
ビジネスでも同じだ。
販売0件だったサイト、誰にも見られないYouTube、
冷笑された商品案。
だが本気で作ったものは敗北すら誇りに変わる。
これを岡本太郎は“爽やかな失敗”と呼ぶ。
6. 「夢がない人」へ──情熱は探すのではなく試行で掘る
現代で最も多い悩み。
何をしたいかわからない
太郎の答えはただひとつ。
ちょっとでも心が動くことをやれ。
- サイクリング
- 服作り
- YouTube
- 海外ドラマ
- 小さな商品づくり
外から見てくだらなくても構わない。
3日坊主?
いい。
続かないなら「違った」で終わり。
試行回数が情熱の遭遇率を上げる。
7. 行動が情熱を生む(起業の真理)
人は誤解している。
情熱があるから行動できる
逆だ。
行動するから情熱が湧く
心理学では作業興奮という。
始める→脳が覚醒→熱中
副業も起業も全く同じ。
最初の無料note、最初のBOOTH、初めての商品ページ。
作り始めた瞬間から脳が燃え始める。
8. 言い訳はすべて嘘
「才能がない」
「準備期間」
「いずれ挑戦する」
太郎は一刀両断する。
やろうとしないからできない。
ただそれだけだ。
未来に逃げる人は永遠に動かない。
過去を言い訳にする人は一歩も進めない。
動けるのは今だけ。
ここで、私自身の話をしよう
私もブログを始めた頃、全く結果が出なかった。
PVは1日1〜3件。
サーバーは乗っ取られかけ、
長年積み上げた記事はすべて消えた。
“もうやめよう”と思った。
しかしそこで逃げたら、
挑戦しなかった不成功者になると気づいた。
岡本太郎の言う通りだ。
挑戦した上での不成功者は爽快だが、
挑戦しなかった不成功者は永遠に未練を抱える。
私は再びブログを作り直し、
イラストや音楽、創作ビジネスに踏み出した。
結果はいまだに完全ではない。
だが肌で感じる。
確かに“生きている”と。
まとめ──危険の先にしか、あなたの人生はない
- 安全 ≠ 生きること
- 最大の敵は自分
- 恐怖は「そこに本音がある」証拠
- 幸せではなく歓喜を求めよ
- 行動が情熱を生む
- 言い訳を破壊せよ
あなたがビジネスを作りたいなら、
まずは一歩だけ危険側へズレること。
BOOTHに1商品出す
ブログに1記事上げる
SeaArtで1枚生成する
YouTubeに1曲投稿する
それで十分だ。
📚本書はこちら
『自分の中に毒を持て』
読者へのアクション
今日、あなたが“ちょっとだけ怖いこと”は何ですか?
コメントでも、ノートでも、メモ帳でもいい。
書き出すところからすべてが始まる。
最後に
この本は“勇気を出せばうまくいく”という綺麗事ではない。
転び、折れ、笑い飛ばし、歓喜を掴むための生き方だ。
あなたが未来を作る人間なら、
必ず読むべき一冊である。

