「なんで自分はこんなにダメなんだろう」
「ちゃんとやっているつもりなのに、いつも自分を責めてしまう」
もしあなたが、こんな気持ちを抱えながら毎日を生きているなら、
今回紹介する 谷口たかひささん著『自分に嫌われない生き方』 は、
かなり深く刺さる一冊だと思います。
この本が伝えているのは、
もっと頑張れ でも
ポジティブになれ でもありません。
テーマはたった一つ。
「自分を嫌いなまま、生き続けないでほしい」
この記事では、本書の内容を
✔ 世界一わかりやすく
✔ メンタルがしんどい人向けに
✔ 実体験も交えながら
まとめていきます。
なぜ「自分に嫌われる生き方」は、こんなにも苦しいのか
人間関係がしんどい。
仕事に行くのがつらい。
将来やお金のことを考えると不安で眠れない。
こうした悩みの根っこにあるもの。
それは意外にも 「自分自身へのストレス」 だったりします。
人は一生、自分と一緒に生きていく存在です。
どれだけ逃げたくなっても、自分からは逃げられません。
だからこそ、
- 他人にどう思われるか
- 正解っぽい生き方
- ちゃんとしている自分
ばかりを優先して、
自分の本音を置き去りにすると、人生はどんどん苦しくなる のです。
死ぬときに後悔しない人がしている「5つの生き方」
① 幸せの定義を「自分で決めている」
この本で一番大切なメッセージはここです。
幸せとは何かは、自分で決めていい。
日本では特に、
- いい大学
- 安定した仕事
- 周りからの評価
こうした「他人が決めた幸せ」を、
自分の人生に当てはめがちです。
でも、それが自分に合っていなかったらどうなるか。
頑張っても、満たされません。
自分で考え、自分で選び、自分で決める。
その回数が増えるほど、
✔ 人生の満足度
✔ 自己肯定感
✔ 自分軸
は、確実に育っていきます。
② 誰も、あなたのことをそこまで気にしていない
これは耳が痛いようで、救いでもある話です。
人は思っている以上に、
自分のことで精一杯 です。
集合写真を見たとき、真っ先に見るのは誰の顔でしょうか?
──ほぼ間違いなく「自分」ですよね。
つまり、
- 失敗したあなた
- うまく話せなかったあなた
- 思った通りに動けなかったあなた
を、他人はほとんど覚えていません。
「私は私」「俺は俺」
この言葉を口癖にするだけでも、
他人との比較は少しずつ手放せます。
③ 心のフタを外せば、人はもう一度飛べる
ノミは、本来とても高く跳べる生き物です。
でも、フタをされた容器に入れられると、
その高さまでしか跳べなくなります。
これは、
- 「こうしなさい」
- 「それは無理」
- 「普通はやらない」
と言われ続けてきた私たちと、そっくりです。
もし今あなたが
「もう自分は飛べない」と感じているなら、
飛んでいる人のそばに行くこと が一番の近道です。
大切なのは嫉妬ではなく、尊敬。
人は、環境でいくらでも変わります。
④ 「義務だからやる」を「自分が選んでやる」に変える
日本では、
- やらなければいけないこと
- やってはいけないこと
ばかり教えられます。
その結果、頭の中が
義務と禁止でいっぱいの「義務脳」 になってしまう。
でも、人生は本来、
何をやってもいいし、
やらない選択肢も常にあります。
仕事も、人間関係も、環境も、
「自分が選んでいる」と認めるだけで、
人は不思議と前向きになれます。
⑤ コントロールできることだけに集中する
本書では、こんな例えが使われます。
- 人生で起こる出来事=天気
- 自己肯定感=家
天気はコントロールできません。
でも、家を丈夫にすることはできます。
他人の評価、景気、運、不運。
それらに振り回されるより、
✔ 考え方
✔ 行動
✔ 自分への信頼
こうした 自分で扱えるもの に力を注ぐ方が、
人生は圧倒的に安定します。
【体験談】私もずっと、自分が一番の敵でした
正直に言います。
私は長い間、
「自分に一番厳しい人間」 でした。
うつやメンタル不調で動けなかった時期、
「何もできない自分」に
何度もダメ出しをしていました。
でも、この本の考え方に触れて気づいたんです。
一番つらいときに、
さらに自分を責めていたのは、
他人じゃなくて自分だった。
そこから少しずつ、
「自分に嫌われない選択」を意識するようになりました。
完璧じゃなくていい。
遅くてもいい。
止まってもいい。
それだけで、心は驚くほど軽くなりました。
お金についての章が、特に刺さる理由
この本は「お金」についても厳しい現実を突きつけます。
- 給料が増えても幸せにはならない
- お金と幸福は、ほとんど関係がない
- お金は人類の実験にすぎない
ハーバード大学の85年研究でも、
幸福と強く関係していたのは「良い人間関係」だけ でした。
必要以上にお金を追いかけるほど、
- 時間
- 健康
- 大切な人
を失ってしまう。
これは、不安を抱えやすい人ほど
一度立ち止まって考える価値があります。
まとめ|まずは「自分に嫌われない」ことから始めよう
人生を変えるために、
いきなり大きな行動は必要ありません。
今日からできることは、たった一つ。
自分をこれ以上、敵にしないこと。
『自分に嫌われない生き方』は、
人生を変える「答え」をくれる本ではありません。
でも、
これ以上自分を壊さないための土台 を
静かに整えてくれる一冊です。
もし今、少しでも生きづらさを感じているなら、
一度手に取ってみてください。
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📘 書籍情報
- 書名:自分に嫌われない生き方
- 著者:谷口たかひさ
- メンタル・自己肯定感・生き方に悩む人向け

