「感謝が大事」
正直、この言葉を聞いて
ちょっと胡散臭いと思ったことはありませんか。
- そんなことで人生変わるなら苦労しない
- お金がないから不安なのに、感謝しろって何?
- 行動できない自分に、ポジティブになれって無理
──少なくとも、昔の私はそう思っていました。
将来が不安で、
行動したいのに体が動かなくて、
「自分はダメだ」と責め続けていた時期。
そんな状態の人間にとって、
「感謝すればうまくいく」なんて言葉は
きれいごとにしか聞こえなかったんです。
でも、あるとき考えが変わりました。
それは、感謝がスピリチュアルではなく、脳と心理の話だと知ったからです。
なぜ「感謝の話」は怪しく聞こえるのか?
まず、ここを整理しておきたいです。
多くの人が感謝に違和感を覚える理由はシンプルで、
- 宇宙
- 波動
- 引き寄せ
こういった言葉が前面に出すぎているから。
正直、
「科学的にどうなの?」
「再現性あるの?」
と思ってしまいますよね。
でも、本書『グラティチュード 毎日を好転させる感謝の習慣』で語られている本質は、
スピリチュアルというより、心理学と脳科学です。
表現が少し極端なだけで、
やっていることはかなり現実的。
感謝は「気分の問題」ではなく「脳の状態」を変える
感謝がもたらす一番大きな変化は、
気分が良くなることではありません。
本質はここです。
感謝は、脳の働きを変える
具体的には、
- ストレスが下がる
- 不安が弱まる
- 思考の霧(ブレインフォグ)が晴れる
こうした変化が起こります。
人は不安が強いと、
- 考えがまとまらない
- 行動を先延ばしにする
- 何をしても自信が持てない
という状態になります。
つまり、
行動できない原因は「怠け」ではなく、脳が疲れているだけ
というケースが本当に多いんです。
感謝が「頭を良くする」と言われる理由
本書や研究で繰り返し語られているのが、
- 感謝 → ストレス軽減
- ストレス軽減 → 脳が本来の性能を取り戻す
という流れ。
ストレスが強いと、
脳は「生き残ること」だけにリソースを使います。
だから、
- 副業を考える余裕がない
- 投資や勉強に集中できない
- 将来の計画が立てられない
という状態になる。
感謝の習慣は、
この過剰な警戒モードを解除するスイッチなんです。
私自身の話を少しします
正直に言うと、
私は「感謝が足りない人間」でした。
- うつ状態
- 将来の不安
- 行動できない自分への嫌悪
頭の中は、
「できていないこと」「足りないもの」だらけ。
ブログを始めても成果は出ない。
音楽や創作も、思うように進まない。
そんな中で、
「もっと頑張らなきゃ」
「行動しなきゃ」
と自分を追い込んでいました。
でも、追い込むほど動けなくなるんですよね。
感謝が変えたのは「現実」より「視点」
感謝の習慣を知って、
最初に変わったのは収入でも結果でもありません。
見ている世界の解像度でした。
- 今日も生きている
- パソコンが使える
- 文章を書ける
- こうして考える時間がある
昔ならスルーしていたことに、
「あ、これ意外とすごいな」と思える瞬間が増えた。
この変化、地味ですが強烈です。
なぜなら、
人は「足りない」と思っている限り、動けない
から。
感謝はドーパミンとセロトニンを動かす
感謝が科学的に注目される理由の一つが、
神経伝達物質への影響です。
- ドーパミン:やる気・快感
- セロトニン:安心感・安定
感謝の思考は、
この2つを自然に分泌させます。
薬のような即効性はありませんが、
副作用ゼロで、積み重ねるほど効く。
だから、
- 気分が少し安定する
- 小さな行動ができる
- 自分を責める回数が減る
という変化が起こる。
これ、
行動できない人にとっては致命的に重要です。
「努力ゼロ」に聞こえるけど、実は一番現実的
本書のタイトルや動画では
「努力ゼロで人生が激変」と言われています。
でも正直、
何もしなくていいという意味ではありません。
正確には、
無理な努力を減らす習慣
です。
感謝の習慣は、
- 自分を追い込む努力
- 根性論
- 気合いで何とかする
こうした消耗戦をやめさせてくれます。
今日からできる「感謝の習慣」4ステップ
本書で紹介されている中でも、
特に現実的で続けやすい方法をまとめます。
ステップ① 朝、1つだけ感謝する
起きた瞬間に、
「今日も目が覚めた」
これだけでOK。
ステップ② 日中、気づいたら心の中で感謝
- シャワーを浴びられる
- 温かい飲み物がある
- ネットが使える
声に出さなくていいです。
ステップ③ 嫌な出来事でも「意味」を探す
無理にポジティブにならなくてOK。
「これは何かの練習かも」
この程度で十分。
ステップ④ 夜、3行だけ書く
- 今日よかったこと
- 助かったこと
- 感謝できること
完璧にやらなくていい。
うまくできなくても問題ない
大事なので、はっきり言います。
感謝できない日があってもOKです。
- 落ち込む日
- 不安が強い日
- 何も思いつかない日
全部あって当然。
それでも、
「感謝の話を知っている」
それだけで、脳は少しずつ変わります。
この本をおすすめしたい人
最後に、この本をおすすめしたいのはこんな人です。
- 将来が不安で動けない人
- 自分を責めるクセがある人
- 副業・投資・挑戦をしたいのに止まっている人
- スピリチュアルは苦手だけど、現実を変えたい人
努力論に疲れた人ほど、
一度読んでほしい一冊です。
👉 『グラティチュード 毎日を好転させる感謝の習慣』
まとめ
感謝は、
- 現実逃避でも
- ポジティブ洗脳でも
ありません。
脳の負荷を下げて、人生を前に進めるための土台です。
もし今、
「何もできていない」
そう感じているなら、
今日1つだけ、
感謝できることを探してみてください。
それが、
次の一歩になります。

