「短期間で資産を増やしたい」
そう思ったことがある人は、きっと少なくないと思います。
特に、将来に対する不安を一度でも強く感じたことがある人ほど、この気持ちは切実です。
一方で、こんな迷いもあるのではないでしょうか。
- 投資はしているけど、このままで本当に足りるのか不安
- インデックス投資は安心感があるけど、ゴールが遠すぎる
- お金の話は好きだが、勉強は正直あまり得意ではない
今回取り上げるのは、
5年で1億貯める株式投資
(著者:kenmo 氏)です。
タイトルだけを見ると、
「さすがに話がうますぎるのでは?」
と感じる人も多いと思います。
ですが本書は、
夢や根性論を語る本ではありません。
むしろ、
- なぜ普通の会社員が資産を作れないのか
- なぜインデックス投資“だけ”では間に合わない人がいるのか
- どんな覚悟とリスクを取ったのか
そういった現実的で少し厳しい話が、かなり正直に書かれています。
本書が前提としている「老後資金の現実」
kenmo 氏は、本書の中でまずこうした前提を示しています。
- 年金は「生活を完全に支えるもの」ではなくなりつつある
- 医療の進歩により、90歳以上まで生きる可能性は高い
- 老後の生活費は、月25万円前後が一つの目安
これらを踏まえると、
人間的な生活を維持するための老後資金は約1億円
という結論に行き着きます。
これは煽りではなく、
期間 × 生活費という単純な計算の結果です。
インデックス投資は「優秀」だが「目的を選ぶ」
ここで重要なのは、
本書が インデックス投資を否定していない という点です。
kenmo 氏も、
- 長期
- 分散
- 積立
というインデックス投資の考え方そのものは、
非常に合理的で優れた方法だと認めています。
実際、
「貯金代わりの資産形成」という目的であれば、
銀行預金よりもはるかに優秀です。
ただし――
本書が問題にしているのは、
「短期間で大きな資産を作りたい人にとって、それで間に合うのか?」
という点です。
特に、
- 40代以降
- 定年までの残り時間が限られている
- 老後資金を本気で逆算し始めた
こうした人にとっては、
利回りが比較的安定しているインデックス投資だけでは
時間が足りない可能性があると、冷静に指摘しています。
著者が実践した「4つの投資戦略」
本書の中心となるのが、
著者自身が実践してきた以下の4つの投資戦略です。
① 新高値ブレイク投資
過去の高値を更新した銘柄は、
さらに上昇する可能性が高いという考え方に基づく投資法。
短期で大きなリターンを狙える反面、
集中投資になりやすく、リスクも高いのが特徴です。
② 株主優待受給投資
株主優待の権利確定日に向けて
株価が上がりやすい傾向を利用する投資法。
比較的シンプルで、
個人投資家が参加しやすい方法とされています。
③ 決算モメンタム投資
好決算をきっかけに
株価の「勢い」がついた銘柄を狙う投資法。
情報収集力が求められるため、
中級者以上向けの戦略です。
④ 中長期投資
資産がある程度大きくなった後、
成長が見込める企業を選び、
リスクを抑えながら保有していく方法。
「ずっと攻め続けない」という現実的な考え方
本書で非常に印象的なのは、
資産規模に応じて投資スタイルを変えている点です。
- 少額のうちは、リスクを取って増やす
- 金額が大きくなってきたら、守りに入る
これは理想論ではなく、
恐怖や不安と向き合った結果の判断だと感じます。
実際、著者自身も
資産が増えるにつれて
「同じリスクを取り続けることに怖さを感じた」
と率直に語っています。
誰にでも向いている方法ではない
正直に言うと、
この本に書かれている方法は、
- 楽ではありません
- 勉強が必要です
- 失敗する可能性もあります
「何もせずに増やしたい」
「絶対に損をしたくない」
そう考えている人には、
向いていないでしょう。
ですが、
- 短期間で資産を作る必要がある
- 覚悟を持って投資と向き合いたい
- 現実を理解した上で選択したい
こうした人にとっては、
非常に示唆の多い一冊です。
まとめ|これは「魔法」ではなく「戦略」の話
『5年で1億貯める株式投資』は、
夢を売る本ではありません。
- なぜ難しいのか
- なぜ多くの人が途中で脱落するのか
- それでも挑むなら、何が必要なのか
そうした現実を、かなり率直に突きつけてきます。
インデックス投資が悪いわけではありません。
ただ、目的が違えば、戦略も変わる。
そのことを真剣に考えたい人にこそ、
一度読んでほしい本だと思います。
📘 本気で考えたい人へ
短期間で資産形成を目指すことの
現実・リスク・考え方を体系的に知りたい方は、
ぜひ一度本書を手に取ってみてください。
👉 『5年で1億貯める株式投資』(kenmo 著)をAmazonで見る

